大和ハウスとNTT西日本、暮らしを変えるアイデアソンHouse de Hack!を開催

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大和ハウス工業株式会社(以下、大和ハウス)と西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、2016年1月24日と2月7日に「House de Hack!~IoTで暮らしを変える、ビジネスアイデアコンテスト~」を共催しました。ハウスメーカーと通信会社が実施するアイデアソンとは、どんな内容なのでしょうか? 今回はその模様を紹介します!

アイデアソンとは?
「Idea(アイデア)」と「Marathon(マラソン)」を合わせた造語です。決められたテーマに従い、チームごとにアイデアを出し合い、まとめていくワークショップです。類義語に、ハッカソンがあります。

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1. 日常の課題を解決するためのアイデアソン

House de Hack!は、ICTや生活支援ロボットを活用し、日常生活の困りごとを解決するをテーマに、新たな生活スタイルを開発・発信するためのビジネスアイデア・コンテストです。大阪にある大和ハウス工業本社にて開催された本コンテストには、ウェブサイトでの応募により集まった一般参加者約100名が参加しました。一次選考(予選)が1月24日に実施され、約20チームから8チームが選抜されました。最終選考(本選)は2月7日に実施され、8チームが最終プレゼンを行いました。審査員は大和ハウス、NTT西日本の取締役をはじめとする豪華な顔ぶれで構成されており、両社の本コンテストへの期待が伺えます。

このようなイベントを行う背景としては、両社とも新しい事業創造に取り組んでいることが挙げられます。NTT西日本では、他企業とのアライアンスや、オープンイノベーションの取り組み「Startup Factory」などを通して、ICTを活用した便利で快適なサービスを模索しています。また、大和ハウスは2008年にロボット事業推進室を立ち上げました。サイバーダイン株式会社のロボットスーツHALのリース・レンタル販売など、ロボット事業を拡大しています。

このような取り組みの中、生活支援ロボットやICTを、自社以外のアイデアと組み合わせたサービス提供を行うために、本コンテストを共催しました。本コンテストにおいて、実益性の高いビジネスアイデアは、両社での事業化も検討されるということで、熱気のあるコンテストとなりました。

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コンテストの予選では、まず参加者に課題が提示され、それぞれの参加者がサービスや製品アイデアを考えます。そのアイデアをもとに、チームの参加者を集めるといった流れでチームビルディングが行われました。一次選考の上位8チームが、2月7日に行われた本戦に出場しました。最初に提示された本コンテストの課題は、ウェブ上でのアンケートにより募集されたものです。「住居内」、「外出先」、「職場・学校」、「通院・介護」の各カテゴリーで、困ったなぁ、不便だなぁといった困りごとが広く集められました。実際の生活上での問題点に取り組むというのも、面白い点といえます。

また、予選・本戦を通して、本コンテストではおもちゃのコンセプトを考えるゲームや、紙をどれだけ高く積み上げられるかといったアイスブレイク、アイデアピッチからチームビルディングを行うなどの仕掛けがいくつもあり、参加者も大いに盛り上がっていました。

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2. 熱量の高い参加者によるハイレベルな戦い

最終選考(本選)では、各チームが、与えられた課題を解決するアイデアのプレゼンテーションを行い、アイデアの新規性・実現性・親和性(大和ハウス・NTT西日本の既存事業との親和性の高さ)の3点で審査が行われました。予選後の2週間で、それぞれのチームがアイデアをブラッシュアップし、本戦では試作機や寸劇を用いてプレゼンテーションが行われました。

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最優秀賞にはチームTNK「SMACLO」が選ばれ、見事賞金50万円を手にしました。「SMACLO」とは、クローゼットにモノがあふれすぎるという悩みを解決するアイデアです。クローゼットに収納してあるモノを撮影し、使用頻度などから不必要なものを判断します。そして、オークションサイトなどと連携することで、使わないモノの処分方法を提示します。審査員の、大和ハウス執行役員の田村 哲哉氏は「大変感動しました。少ない投資で事業化の可能性があると思います。クローゼットに留まらず、家全体に広げていけるアイデア。このアイデアに関心を持つ企業も多いのではないか」と、ビジネス実現に向けた可能性を示唆しました。

TNK以外のチームも、トイレや音など、両社との協業をベースにしたレベルの高いビジネスアイデアの発表を行いました。大和ハウスの田村氏は「できれば、ここにいる皆さんをチームに加えたいです。われわれも、気付きという部分で大変刺激を受けました。皆さんが、社会をより良くしようと真剣に考えていることに勇気をもらった」とコンテスト参加者に講評を述べました。

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3. アイデアソン、大企業の新規事業施策として定着するか?

会場では、NTT研究所と大和ハウス総合技術研究所による研究開発の体験デモも行われました。両社の技術を分かりやすく展示することで、協業の可能性を広げようとしていることが伝わりました。実際にいくつかのチームが、ここで展示されていた技術を使ってアイデアを考えていました。本戦では、予選からブラッシュアップされた画期的なアイデアが多く発表され、どのチームも協業に向けたビジネスモデルを内容に組み込むなどレベルの高いコンテストとなりました。

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大和ハウス代表取締役専務執行役員の西村 達志氏は「家を作る、建物を作る大和ハウスは、社会の公器であると教えられてきました。これからは社内の経営資源だけで事業をやっていくのではなく、社外の知恵を借りて事業を実現していこうと考えています。このような機会を多く持ち、協業を進めていきたい」と述べ、本コンテストを締めくくりました。住宅総合メーカーである大和ハウスと通信会社であるNTT西日本が、アイデアソンを通じて、どのようにオープンイノベーションを起こすのか、注目です。

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参考:ビジネスアイデアコンテスト House de Hack!:大和ハウス工業ウェブサイト