ノートPCに変身するタブレット端末「Surface Book」~iFixit分解レポート~

タブレット端末といえば、AppleのiPadやAndroid端末が普及しています。一方、MicrosoftもWindowsを搭載したタブレット端末「Surface」シリーズを展開しており、Officeソフトの互換性や、拡張性などにおいて使いやすい製品となっています。2016年2月4日に日本で発売となったSurface Bookは、このシリーズの最高峰としてラインアップに追加された新製品です。

Microsoft Surface Book

Microsoft Surface Book

上の写真を見て分かる通り、Surface Book最大の特徴は、タブレット部分とキーボード部分に分離できる構造です。タブレット端末としてもノートPCとしても利用可能なSurface Book。中身が一体どうなっているのか、大変気になるところです。そこで、米国の修理情報サイトiFixitから、分解レポートをご紹介します。両部分の分解写真を見ながら、中身に迫っていきましょう。

<Surface Bookの主な仕様>

  • 価格:約22万円〜
  • OS:Windows 10 Pro 64bit
  • CPU:第6世代Intel Core i5、Core i7 Intel HD graphics
  • GPU:NVIDIA GeForceカスタム品 1GB GDDR5
  • RAM:8GB、16GB
  • ROM:SSD 128GB、256GB、512GB
  • 外形:232.1×312.3×22.8mm
  • 質量:約1,579g(GPU搭載モデル)、約726g(タブレット時)
  • ディスプレイ:マルチタッチ対応 3000×2000 13.5インチ
  • バッテリー:約12時間(動画再生時)
  • カメラ:背面8Mピクセル、前面5Mピクセル
  • ネットワーク:802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi + Bluetooth 4.0

 Surface Book

タブレット部分を分解した様子。プリント基板やバッテリー、冷却ファンなどが見える

タブレット部分は、筐体に部品を組み込んだ後、ディスプレイをふたのように筐体へ接着する構造でした。そこで、iFixitの技術陣はディスプレイを温めて接着を弱め、剥離することを試みました。姿を現したプリント基板には、CPUやRAM、そしてSSDなどが搭載されており、黒色のレジスト(配線パターンのうち、はんだが付いては困る部分をカバーする塗装)が塗布されていました。この仕様は、まるでiPhoneやiPadといったApple製品の中身を彷彿とさせます。スピーカーやWi-Fiなど、PCとして主要な機能はほとんどタブレット部分に搭載されていました。

しかし、タブレット部分のプリント基板には、GPUの姿がありません。Surface Bookの仕様によれば、GPUとしてNVIDIA GeForceのカスタムチップがあるはずです。分解を進めると、なんとキーボード部分に内蔵された別のプリント基板に実装されていました。GPUは専用の冷却ファンを必要とするので、Surface BookはCPUと合わせて2つの冷却ファンを持つことになります。また、キーボード部分の底を見ると多くのバッテリーが内蔵されており、容量はタブレット部分の約3倍でした。Surface BookをPCとして使う際は、これらが電源に加わるようです。

キーボード部分を分解した様子。黄色い四角形で囲われている部分がGPU。冷却ファンやバッテリーが見える

以上の構造から分かる通り、Surface Bookをタブレット端末として利用する際の注意点は、キーボード部分を分離するためGPUが利用できなくなること、そしてバッテリーの容量が全体の約1/4になることでしょう。

iFixitでは、デバイスの修理難易度を1から10の数字で格付けしています。Surface Bookはディスプレイの開封が難しく、さらにバッテリーが強力に接着されていました。よって、評価は最低の「1」に。さらに詳しい分解の様子を見たい方は、iFixitのサイト(英語)へ。搭載部品の詳しい情報を見ることができますよ!

出典:Microsoft Surface Book Teardown - iFixit
     Microsoft Surface Book - ウェブサイト