Retina MacBook 2016の中身を見てみよう!~iFixit分解レポート~

MacBookシリーズは、2011年7月に一度公式販売が終了したものの、2015年4月に性能やデザインを一新し、再発売されたAppleのノートパソコンです。Mac史上最も薄く、ファンレスを実現したその筐体に「Retina」ディスプレイを搭載。より洗練された無駄のない外観に仕上がっています。そして、再発売から1年を経た2016年4月、Appleから早くも新モデルが発表されました。

Apple Retina MacBook 2016 ローズゴールド

Apple Retina MacBook 2016 ローズゴールド

新モデルといっても、2015年4月モデルからサイズや重さに変更はありません。目立った外観の変化もなく、iPhoneシリーズと同色の「ローズゴールド」が新色として追加されたこと以外はそのままです。性能にも大きな変更はありません。搭載する第6世代Core Mプロセッサは、そのアーキテクチャをBroadwellからSkylakeへ、併せてグラフィックスもIntel HD Graphics 5300からIntel HD Graphics 515へ変更しています。8GBのRAMも、FSB(メモリーバスの転送速度)が1,600MHzから1,866MHzへアップグレード。バッテリーはわずかに容量が増え、39.71Whから41.41Whになりました。今回の変更は、どうやらマイナーチェンジといえそうです。

中身の大きな変更はなさそうな、この新しいMacBook。しかし、Tech Noteでは前モデルの紹介をしていませんでした。そこで、新旧の共通点も併せて米国の修理情報サイトiFixitからご紹介します。

<Retina MacBook 2016の主な仕様>

  • 価格:148,800円(SSD 256GBモデル・税別)
  • OS:Mac OS X
  • CPU:第6世代Intel Core M3 1.1GHz デュアルコアなど
  • RAM:8GB LPDDR3 1,866MHz
  • ROM:SSD 256GB、516GB
  • グラフィックス:Intel HD Graphics 515
  • ディスプレイ:12インチIPS液晶 2,304×1,440
  • バッテリー:最大11時間(動画再生時)
  • カメラ:480p FaceTimeカメラ
  • ネットワーク:802.11 a/b/g/n/ac Wi-Fi + Bluetooth 4.0
  • 外形:1.31×28.05×19.65cm
  • 質量:約920g

フットプリントのほとんどをバッテリーモジュールが占有する

フットプリントのほとんどをバッテリーモジュールが占有する

Retina MacBook 2016の中身を見ると、ロジックボードの小ささに目が奪われます。この黒色レジストが施された長方形のプリント基板は、まるでiPhoneのロジックボードを連想させます。パソコンとスマートフォンの中身がどんどん近づく、そんな未来を私たちに想像させる製品です。

また、搭載する第6世代Core M3プロセッサは14nmのプロセスルールを採用しています。TDP(Thermal Design Power:熱設計電力)は4.5Wと非常に低く抑えられており、Retina MacBook 2016がファンレス構造を採用できた要因となっています。ちなみに、読者の皆さんが購入する際に比較するであろうMacBook Airは、第5世代Intel Core i5を搭載しています。14nmプロセスルールですが、CPU、グラフィックスともに基本周波数が高く、TDPは15Wです。そのため、冷却にファンを用いています。静粛性を取るならMacBookを、パフォーマンスを取るならMacBook Airを選ぶのが良いかもしれません。

小さなロジックボードの両面には、チップがびっしり詰まっています。

小さなロジックボードの両面には、チップがびっしり詰まっています。前面はこんな感じ。裏面にも、NANDフラッシュ1つ、RAM2つが搭載されていました。

<主な半導体デバイス:前面>

  • Intel Core M3-6Y30プロセッサ(4Mキャッシュ 最大2.20 GHz)
  • 東芝 NAND Flash 128GB MLC
  • Micron DDR3L SDRAM 4GB
  • Universal Scientific Industrial Wi-Fiモジュール

iFixitでは、デバイスの修理難易度を1から10の数字で格付けしています。Retina MacBook 2016は、前モデルと比べ内部のネジに標準的で分解しやすい形状のものが利用されていました。しかし、CPUやRAMをはじめ、SSDなど主要部品が全てはんだ付けされ換装不可能であること、バッテリーが筐体に接着され外せないことなどから、評価は最低の「1」になりました。さらに詳しい分解の様子を見たい方は、iFixitのサイト(英語)へどうぞ。搭載部品の詳細を見ることができます!

出典: Retina MacBook 2016 iFixitウェブサイト
          Apple MacBook ウェブサイト
          Intel Core m3-6Y30 Processor Intel ウェブサイト
          Intel Core i5-5250U Processor Intelウェブサイト