監視から見守りまで!ネットワークカメラに熱視線:今さら聞けないIoTキーワード6

監視から見守りまで!ネットワークカメラに熱視線:今さら聞けないIoTワード6

自宅やペットの様子を、外出時に確認したいと思ったことのある人は多いかもしれません。そんなときに便利なのが、スマートフォンやパソコンから手軽に自宅や店舗の様子を確認できる「ネットワークカメラ」です。

これまでは業務用として利用されることが多かったネットワークカメラですが、低価格化によって一般家庭への普及が進んでいます。今回は、身近な存在になりつつあるネットワークカメラの最新状況について解説します。

低価格化とスマホ対応により家庭利用が広がるネットワークカメラ

防犯を目的とした監視カメラは、古くから店舗や公共施設で利用されています。しかし、アナログな監視カメラは画質が悪く、配線が複雑で、なおかつ1カ所でしか映像を見ることができないといったデメリットがありました。こうしたデメリットを克服したのがインターネットに接続する監視カメラ、ネットワークカメラです。

監視カメラをインターネットに接続した最大のメリットは、遠隔地からでも、パソコンなどからリアルタイムに映像を確認できるようになったこと。例えば、全国各地の店舗を、本社で一括して監視するといったことが可能になりました。最近では、食の安全対策のために食品工場に導入されたり、子供の見守りを目的に自治体が設置したりするなど、各方面でネットワークカメラの活用が進んでいます。

そして昨今、手軽に購入できる価格帯の製品が登場したことで、一般家庭にもネットワークカメラの利用が広がっています。外出時に自宅を監視するといったセキュリティ対策として、さらには、留守番をしている子供やペット、離れて暮らす親を見守る目的など、さまざまな用途で利用されています。

家庭用ネットワークカメラのトレンドは、スマートフォンから映像を視聴できる機能です。パソコンが使えない環境であっても、いつでも自宅の様子を確認できることが人気の要因になっています。さらに、顔認識機能により家族の帰宅を通知できるものや、クラウドに動画を保存できるもの、4K対応のものなど、多種多様な製品が登場しています。

それでは、日本で販売されている家庭用ネットワークカメラの中から、特徴のある3製品を紹介しましょう。

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注目の最新ネットワークカメラ「家族目線」「Welcome」「Safie」

オムロンが2015年9月に発売した「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線」は、表情や視線、ジェスチャーなどから家族の状態を読み取れるネットワークカメラです。同社独自のセンシング技術「OKAO Vision」を搭載し、家族の状態や動きを検出してスマートフォンアプリに通知。家族の状態をリアルタイムに確認するのに適したネットワークカメラです。例えば、赤ちゃんがぐずりそうなときや子供の帰宅といった状況を知らせてくれます。

対応アプリは、「家族目線 赤ちゃん」「家族目線 ペット」「家族目線 おるすばん」の3種類を用意。それぞれ、赤ちゃん、ペット、子供や高齢者を見守るアプリとなっています。アプリでは、ライブストリーミング(動画の保存は未対応)でリアルタイムに家族の様子を視聴することが可能。また、赤ちゃんの笑顔などを認識して、自動で写真を撮影する機能も備えています。

フランスのスタートアップ企業Netatmoは、顔認識機能を搭載したネットワークカメラ「Welcome」を2015年6月に発売しました。「Welcome」は、カメラが認識した顔と、あらかじめ登録した名前を結びつけ、家族の誰が帰宅したかをリアルタイムに知らせてくれます。また、知らない顔が検知されたときにも通知し、ホームセキュリティにも役立てられます。

カメラの映像は、スマートフォンアプリやパソコンのウェブブラウザからリアルタイムに視聴可能。また、映像に動きがあったときのみ、本体に取り付けたmicroSDカードに動画が保存されます。なお、今後のアップデートにより、個人用のサーバーにも動画が保存可能となる予定です。

監視から見守りまで!ネットワークカメラに熱視線:今さら聞けないIoTワード6

(引用:PR TIMES 

また、ソネットが出資するベンチャー企業セーフィーは、ネットワークカメラを使ったクラウド型のホームセキュリティサービス「Safie」を、2015年1月より提供しています。同サービスでは、エルモ社のネットワークカメラ「QbicクラウドカメラCC-1」を使用。防水対応IPX4(飛沫に対して有効な基準)なので、屋外での見守りや防犯に役立ちます。

「Safie」では、無料プランと有料プランが用意され、無料プランでもスマートフォンアプリからカメラの映像をリアルタイムに視聴可能。月額980円の有料プランでは、リアルタイムの映像視聴が可能なのはもちろん、さらに7日間分の動画がクラウドに保存可能。映像に動きがあったときにアプリに通知することもできます。

監視から見守りまで!ネットワークカメラに熱視線:今さら聞けないIoTワード6

(引用:PR TIMES 
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少子高齢化や五輪需要でますます盛り上がるネットワークカメラ市場

核家族化や少子高齢化が進む日本では、今後、家庭での需要はますます高まるでしょう。また、2020年の東京五輪に向けて、テロ対策や安全強化のために、自治体による活用も進むと予想され、市場は盛り上がりを見せています。

しかし一部では懸念も存在します。最近、日本を含む世界中のネットワークカメラの映像を誰でも視聴できてしまう海外ウェブサイトがあることが報道され、問題となりました。便利なネットワークカメラも対策を怠れば、個人情報の流出を招く危険な存在になりかねません。定期的なパスワードの変更を行うなど、基本的な対策を忘れずに安全に運用しておきたいところです。

今後は、センシングしたビッグデータを解析し、サービス向上に役立てるというIoTの流れにも、ネットワークカメラの映像データが組み込まれていくと考えられます。これからのネットワークカメラの動向に、要注目です!