身に着けるだけで健康に?ウェアラブル活動量計:今さら聞けないIoTキーワード3

身に着けるだけで健康に?「活動量計」:今さら聞けないIoTキーワード3

健康に気を配っている人や、スポーツを趣味としている人を中心に注目を集めているウェアラブルデバイス・活動量計。FitbitやナイキのFuelBandが話題になり、目にしたこともあるのではないでしょうか?

製品によって機能は異なりますが、各種センサーを内蔵した活動量計を身に着けることで、歩数、消費カロリーや睡眠時間など、人のさまざまな活動を計測・データ化できるのが活動量計の共通の特徴です。取得したデータは、ワイヤレス連携したスマートフォン上で手軽に閲覧、管理できるのも魅力の一つ。

今回は、人のあらゆる活動をデータ化して健康管理に役立てられる、活動量計の概要やトレンドについて解説します。

活動量計とは?

活動量計とは、人のさまざまな活動をデータ化するウェアラブルデバイスのことです。身に着けておくだで、自分の活動を手軽に可視化できます。価格帯は、数千〜2万円台のものが普及しており、搭載する機能に応じて価格帯が異なります。クラウド型サービスやスマートフォンと連携を前提とすれば、比較的単純な構成要素で作れるため、さまざまな種類が出てきました。

活動量計のエントリーモデルは、入眠時にモードを手動で切り替えることで、睡眠時間の測定を行うのが一般的です。高価なものだと各種センサーの状態から睡眠したことを自動で判断し、睡眠時間や睡眠の深さなどを測定してくれます。

活動量計が取得した測定結果は、Bluetooth連携したスマートフォンに送られ、Android/iOSに対応した専用アプリやウェブ上の専用ページで閲覧できます。また、摂取した食べ物の情報を入力することで、栄養バランスや摂取・消費カロリーの収支を確認するといった使い方も可能です。

取得したデータが、どのように加工されるかもポイントです。専用のアプリを通して可視化されたデータ、例えば、睡眠の質や脈拍数、運動量や消費カロリーなどを、いかに見せるか、活用できるかがソフトウェア面での競争力でもあります。

活動量計の近年のトレンドは、脈拍数(心拍数)の測定です。この機能は高価格モデルに搭載されており、自身の活動データをより細かく調べたいときに便利な機能です。例えば、活動量計は消費カロリーを歩数から算出するのが一般的ですが、脈拍計測機能が付いたモデルなら、脈拍数を加味して算出するため、より精度の高いデータを得られます。

活動量計の見た目はどうでしょうか? フォルムはリストバンド型が主流で、デザインは普段身に着けていても服装になじむものが多く、着用シーンを選びません。重量も軽く抑えられ、雨の中でも使える程度の防水性能を有しているものがほとんどです。ウェアラブルというだけあって、デザインが洗練されたものが多く、それもまた選ぶ楽しみの一つです。

気になるのは電池の持ち具合。電源は主にバッテリー駆動のものが多く、電力消費量は比較的少なめ。1回充電すれば、数日以上動作し続けるため、頻繁に充電せずに済みます。なお、ボタン電池で数ヵ月動作し、充電の手間が不要なデバイスも存在します。

人気の活動量計「Fitbit」「UP」「MISFIT」シリーズ

2015年時点で人気のある活動量計は、Fitbit社の「Fitbit」、Jawbone社の「UP」、MISFIT社の「MISFIT」の各シリーズです。とりわけFitbitとUPシリーズは、高価格・高性能なモデルから低価格で機能を絞ったモデルまで幅広く展開されているため、ニーズに合わせて選ぶことができます。

Fitbitシリーズは実用性と機能性を兼ね備えているのが特徴です。ディスプレイを搭載し、脈拍や歩数、現在時刻をすぐにチェックできるモデルを複数提供しています。そのほか、日本未発売の最上位モデル「Fitbit Surge」では、脈拍計測機能だけでなくGPSまで内蔵しており、活動量計に搭載していてほしい機能は、そろっているといえる製品です。

Fitbit Charge HR

Fitbit Charge HR(引用:PR TIMES window

UPシリーズは、どのモデルもディスプレイを搭載しない代わりに、一見するとブレスレットのようなオシャレな形状のものなど、思わず着けていたくなるデザインの活動量計です。最上位モデル「UP3」では、脈拍を計測するのが睡眠時のみとなっており、運動のデータを細かく取りたいという層というよりは、活動量計をファッション感覚で使いたい層にユーザーをターゲットにしていると思われます。

UP3

UP3(引用:PR TIMES window

一方、MISFITシリーズは脈拍計測機能を採用していませんが、廉価モデルでは約5,000円と入手しやすい価格帯、そしてシンプルなデザインが魅力です。センサーなどを内蔵する丸型の本体と、本体を取り付けられるバンドによって構成され、別のデザインのバンドに交換することも可能です。また、水深50m(廉価モデルは30m)で使用できるほど防水性能が高いのも特徴で、ウォータースポーツをメインに楽しむ人にはよいでしょう。

MISFIT FLASH

MISFIT FLASH(引用:PR TIMES window

伸びしろのあるマーケットに商機を見出す

ここで紹介した活動量計は、いずれも海外発の製品です。国内の主要メーカーが販売している活動量計としては、測定した脈拍から心の動きを教えてくれるエプソンの「PULSENSE」、ソニーのイヤホン型活動量計「Smart B-Trainer」、東芝の会話量や食事時間も記録できる「Silmee」(2015年11月発売予定)があります。日本勢は後発なこともあり、まだ海外製品の方が優勢です。

とはいえ、日本を含めた活動量計のマーケットは、まだまだ広がる可能性があります。この市場の広がりを武器に、国内メーカーやスタートアップの巻き返しを期待したいところです!