【回答受付終了】わたしの「技術」偏差値、どのくらい?:製造業・建設業エンジニア キャリアお悩み相談室5

キャリアお悩み相談室5

Tech Note読者のキャリアに関する質問に回答する「製造業・建設業エンジニアキャリアお悩み相談室」。5回目では、自分のスキルレベルを客観的に知りたいという悩みに、キャリア専門家の回答とTech Note読者のご意見を紹介します!

Q:小さな会社のため、事実上1人で、技術的なことを任されてきました。自分のスキルレベルが、どれくらいか分からず、不安を覚えています。転職のつもりはありませんが、自分の価値を知るにはどうしたらよいでしょうか?(30代 飲食料品 生産技術)

回答者 日本アルテック株式会社 キャリア・コンサルタント 三上 知子

製造業のエンジニアに特化した人材紹介サービス、就職・転職支援サービス、求人サイト運営などを展開。転職希望者とじっくり向き合い、中長期的にコンサルティングを行うのが特徴。

A1:自社・お客様の評価であなたの位置を認識する

質問者様は今の会社に新卒で入社されたのでしょうか。始めは右も左も分からない状態だったのかもしれません。1つ、また1つとできることが増えるたびに、任される内容も多岐にわたってきたことでしょう。

一方「これでよいのだろうか?」「もっと効率的な方法があるのではないだろうか?」という試行錯誤の日々は、自由な思いと不安な思いが共存していることでしょう。

弊社には、このような悩みを持っている技術者の方が転職相談にいらっしゃることもあります。なかには、会社に不可欠な存在として高い待遇を受けている方もおり、転職した場合、年収が下がるリスクがあるほどです。

ここで考えてみてください。自社でどれだけの仕事を任され、どのような待遇を受けているでしょうか? また、手がけている製品に対して、お客様が求めるクオリティをどれだけ保ち、信頼を得ているでしょうか?

要求を満たした製品を作ることができているのであれば、求められる基準はクリアしているということで、それがひとまずご自身の価値といえるでしょう。さらに、新たな提案をプラスする、歩留まり向上、現場の改善や納期短縮が実現すれば、さらにプラスに転じるはずです。

また、スキルやレベル確認という意味では社内に指標となる人がいなくても、関連会社や取引先との業務を通じて、得られたアドバイス、共同で開発した経験などがあれば、ご自身の位置付けを認識することもできます。Tech Note読者の方からの回答にも、同じ意見が見られます。

30代、製造業、同境遇です。 相談者さんの価値は「いないと困る人」にあると思います。 そこに達していないなら、スキルアップしていけばよい。

 同業他社の方と情報交換できれば、自分の立ち位置がもっと分かるようになると思います。

A2:競合他社を研究する

もう一つ有効な手段として、他社と自分を比較する方法があります。

メディアを通して、競合他社や同職種の方の事例やインタビューを目にする機会があるでしょう。その業界・職種の方の話を読んで、どれくらい理解し共感できているかというのも指標になります。

また、情報交換会やセミナー、展示会などに積極的に参加し、同業者と対話する機会を作ってみてはいかがでしょうか。ご自身のレベル認識のためだけでなく、同様の悩みや情報をシェアしたり、新たな手法のヒントや違う視点での改善策などを得ることもできれば一石二鳥ですよね。

Tech Note読者の方からはこんな意見もありました。製造業では多くの企業で、他社の製品はまずバラして、また組み立ててみる、といったことを行っています。

的確な判断手法といえるかどうかですが、自分がやっている製品のカテゴリーで他社製品を買ってきます。そしてその製品を、じっくりなめ回すように見て・使って・バラして、中身や構造を調べます。「なんでここに穴があるの?」「この出っ張りは何のためにあるの?」「 こうやった方がもっとうまくいくのに」という感じで、他人のやっている仕事の理由が見て分かる、他人の仕事を見て改善案が出せるならば、あなたは他社のエンジニアより上をいっています。そんなことを数回やってみて、全勝ならば、あなたは自分の業界でかなりのハイレベル。全敗ならば低いレベルと判断できるでしょう。

A3:転職コンサルタントを活用する

最後に、第三者からの評価をもらうために、転職コンサルタントを活用するという方法もお勧めします。

転職コンサルタントは、日常的に求職者からの相談を受けていますし、企業の求める条件や待遇を理解しています。どのような技術を持っている人が市場、企業でどのように活躍し、どのような評価・待遇を受けているかといった情報を数多く持っていますので、客観的な指標を知ることができます。

また、転職コンサルタントの業務は転職の支援だけでなく、キャリアの相談も受け付けています。技術レベルを理解しているコンサルタントから専門的なアドバイスを受けることもできますので、転職意思の有無にかかわらず活用してみるのもよいでしょう。