TPM活動の未来:TPM(全員参加の生産保全)の基礎知識5

TPMの基礎知識

更新日:2015年12月17日(初回投稿)
著者:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会 主幹研究員 松田 善介 

1. 設備保全の新しい流れ

今、生産性向上活動や設備保全の分野では、2つの動きがあります。1つ目は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)や人工知能(AI)を使った技術革新、2つ目は国際規格化です。米国はクラウド(Cloud:雲)の視点から、ドイツは生産インフラの視点から考えているように思います。そして、日本については、これまで見てきたTPMの視点、つまり人を中心に据えた視点から考えることを提案します。

ICTによる技術革新

独のインダストリー4.0や、米GEのインダストリアル・インターネットの中核技術として、サイバー・フィジカル・システム(Cyber Physical System)が注目されています。簡単にいうと、機械や部品などの物理的な(Physical)世界と、計算やシミュレーション主体の仮想(Cyber)の世界を接合したシステムです。製造に関するデータを収集して解析し、故障診断や予測、予兆検知を統計的行う試みが進んでいます。

また、人工知能(AI)を使った取り組みも見られます。ディープラーニング(深層学習)が得意な人工知能を使い、メンテナンスの熟練者のスキルを置き換えることができるようになるかもしれません。これからの保全には、このような技術を自ら使いこなすか、データサイエンティストと呼ばれるような人と協力することも必要になるでしょう。

新しい流れの中で、注意しなければならないのは、サイバー・フィジカル・システムも人工知能も、道具でしかないということです。生産性向上や設備保全に取り組む担当者は、どのような課題が想定されるのか、どのような道具が使えるのかを考えながら、腕を磨いていくことが大切です。図1に、第2回でも紹介した計画保全の実践と計画保全展開の10本柱を示します。このような活動の柱を意識し、内容がよくわからないブラックボックスを作らないことが重要です。

図1:計画保全の実践と計画保全展開の10本柱

図1:計画保全の実践と計画保全展開の10本柱

2. TPM活動の未来

3. TPM活動の精神

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