ヒューマンエラーを防ぐ組織・体制:ヒューマンエラーの基礎知識4

ヒューマンエラーの基礎知識

更新日:2017年9月15日(初回投稿)
著者:伊藤コンサルティング 伊藤 良太

ヒューマンエラーの発生要因の一つが、組織の風土や雰囲気です。ヒューマンエラーの多くは、個人のミスだけで発生するものではありません。第4回は、ヒューマンエラーを防ぐ組織・体制について説明します。

1. ヒューマンエラーが起こりやすい組織

ヒューマンエラーが発生する要因には、組織の風土や雰囲気、または管理監督者の意識の問題があります。重大な事故やトラブルにつながるヒューマンエラーを招きやすい組織の主な特徴は2点です。

1:経営者や管理者のヒューマンエラーに対する認識が低く、ヒューマンエラー防止を重要視しない。

2:現場の人たちが目先の作業に追われ、ヒューマンエラーを防ごうという意識が低い。

このような環境の組織は、目先の利益や効率を最優先して、細かいルールや手順をおろそかにする傾向があります(図1)。ヒューマンエラー防止の概念が希薄になり、ヒューマンエラーが発生しても気付きにくくなります。そして、そういった積み重ねが重大な事故やトラブルにつなつながります。このような組織の風土や環境を変えるためには、経営者と現場、双方の意識改革が必要です。次の章から、それぞれが取り組むべきことについて詳しく説明します。

図1:目先の作業に追われ、作業手順がおろそかに

図1:目先の作業に追われ、作業手順がおろそかに

2. 経営者・監督者のヒューマンエラー対策

経営者や監督者は、どのようにヒューマンエラー対策に取り組めばいいのでしょうか。大切なポイントを2点紹介します。

1:ヒューマンエラーを防ぐことの重要性を認識する

経営者・監督者がまずすべきことは、ヒューマンエラーを防ぐことの重要性を認識することです。健全な危機意識を持つために、ヒューマンエラーで起こりうる事故の規模と、自社の経営に及ぼす影響を具体的に知る必要があります。そのためには、外部のセミナーや書籍で勉強することに加え、自社の現場から学ぶことが最も効果的です。ヒヤリ・ハットの改善会議や、対策を行っている現場に足を運び、定期的に情報収集をしましょう。自社のヒューマンエラー対策の現状を知ることが、経営者・監督者にとっては何よりも大切です。

2:現場を支援する

ヒューマンエラー対策を行う現場を支援し、現場のモチベーションを高めることは、継続的なヒューマンエラー対策に不可欠です。朝礼や会議などでヒューマンエラー対策の重要性を繰り返し伝えたり、対策を進めやすい組織を構築したりすることで、従業員へ本気が伝わります。そうすると、従業員の日々の取り組みが前向きになり、スピード感あるヒューマンエラー対策が行われます。

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3. 現場の組織・体制づくり

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4. 経営者・監督者と現場が共同で取り組む

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