5S活動の清掃・清潔・しつけとは?:5S活動の基礎知識4

5S活動の基礎知識

更新日:2017年4月21日(初回投稿)
著者:株式会社経営改善支援センター 戸敷 進一

5S活動は単なるスローガンではありません。壁に5S活動のポスターをペタペタと貼り付けても組織は変わりません。実際に体を動かし、それぞれの要素を理解することが大切です。前回は、5S活動で行う「整頓」を説明しました。今回は、「整理」「整頓」の次に行う「清掃」「清潔」「しつけ」を解説します。

1. 組織の性質を知る

この基礎知識が始まってから、活動前後の写真について「どのように取り組んだら、あのように鮮やかな変化ができるのか?」という質問がいくつかありました。活動の前後を見比べると、別の組織のような印象を受けます。それは、活動に入る前に周到な準備をしているからです。

組織には、「2:6:2の法則」があります。何も意識しない状態の組織は2割の「このままではいけないという危機意識を持ったグループ」と、6割の「強い方へ付くグループ」と、残り2割の「変化したくないと考えるグループ」に分かれます。(図1)

図1:2:6:2の法則

図1:2:6:2の法則

危機意識を持った2割の人たちは、経営陣と同じように危機意識を共有しています。そのため、6割の人たちが変化すれば組織が変わると考え、朝礼や会議でさまざまな話をします。しかし、6割の人たちは強い方に付くという性質を持っているので、言葉では変化しません。そこで、活動に入る前に「キックオフ」と呼ばれる全体集会を行い、メンバー紹介や活動の目的をしっかりと伝える必要があります。そして、その場で5S活動のそれぞれの要素を解説し、他社事例と自分たちの最終目的が「生産性向上」にあることを認識させます。そのときに「清掃」の重要性や「清潔」「しつけ」がどれほど組織にとって重要であるかを教えます。この基礎知識で紹介した組織は、そうした事前準備を充分に行ってから活動に入っています。6割の人たちの意識が変わって積極的に活動に参加すると、全体の割合は「8:2」になります。その比率に達すると、変化したくないと思っていた2割の人たちも動き出し、全社一丸の活動になります。

2. 「清掃」は活動の維持に不可欠なもの

5S活動の「清掃」は、場所やものをきれいにするという単純なものではありません。図2のように、整理で不要なものがなくなり、整頓によって使いやすくなり、表示によりものを置く場所が決まります。そうした仕組みが出来上がった後の清掃は「点検・保守」という性質を持ちます。毎日、毎週、毎月、3カ月おきなどと頻度を決めて清掃を行います。図3のように、統一したルールと全員参加で清掃を行います。ものの位置が間違っていれば、表示された正しいところに戻します。清掃のたびに機械・器具の点検を行い異常があれば、すぐに保守活動に取り掛かります。工場のメンテナンスの考え方も、この5S活動の清掃に含まれます。

図2:整理、整頓、表示の行き届いた道具の保管場所

図2:整理、整頓、表示の行き届いた道具の保管場所

図3:統一した清掃ルールによる全員参加の清掃風景

図3:統一した清掃ルールによる全員参加の清掃風景

3. 「清潔」を意識すると活動が停滞しない

5S活動の「整理」「整頓」「清掃」は、体を動かして活動を行う「Do Action」です。対して「清潔」は、維持するための「〜ing」活動です。「整理」で不要なものを捨てる。「整頓」で表示された場所にものを戻す。「清掃」でそれらを点検保守する。この3項目を維持することで、「清潔」は保たれます。業界にかかわらず、不潔な場所から高い品質の製品やサービスは生まれません。

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4. 「しつけ」は組織の命

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